ようこそ地獄の一丁目へ

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ようこそ地獄の一丁目へ

4月1日。それは一年で一番真新しい気持ちにさせてくれる日だ。僕カツオもついに新社会人。慣れないスーツで本社のある京都での入社式に向かう。 実は大学時代は工学部建築学科を選考していて、もちろん大手ゼネコンや建設会社を手当たり次第エントリーしていたのだが……。世の不況もあるが、なんせこの男、とんでもない劣等生でして。 某有名野球場での企業合同説明会に参加したもののめぼしい企業は見つからず(まぁ見つける気もなかったが)帰ろうか迷ってる所、『すいませーん、もし時間空いてたらウチのブース寄ってかない[?]』 これが、後の僕の人生を狂わす出来事とは、当時のカツオ全く気づかずです。 この時歴史は動いた(あっパクった)
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