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   瞬間、リクの色白で細い片腕が僕の首に伸ばされる。それはあまりにもナチュラルで、僕は回避することが出来なかった。    ドスリ。  僕の腹に、リクの拳がねじ込まれる。   「っ、ぅ゙……。あ゙、ぁ……!」    僕はベッドに押し倒され、身動きが取れない。それに、首を絞められ酸素が取り込めないのと、腹を殴られた痛みで息が詰まる。けど──リクは力を、緩めない。   「………が…」 「ふ、ぅ゙……?」    リクが何かを呟くが、僕にはそれが聞こえない。むしろ、意識が遠退いていっ、て……。   「……が。お前、が。お前が、お前がお前がお前がお前が……! “あの時来たせい”で……! お前なんか、お前なんか来なれば良かったのにっ……! そしたら“あたし”は! 駿達とずっと“アッチ”に居れたのにっ!!」        薄れてい、く、イシキの、な、かで見えた、のは、リクじゃ、な、クて──ナずなネエちャ、ん、の顔、だっ、た……。                                                               「ねえ、ちゃ……」      
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