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これは後に気が付いた事なんだけど、僕にも少なからず霊感があるらしい。それがあまりにも中途半端なために──雨の日の夜だけ、“そーいうモノ”を視る様になったのだ。
僕が“そーいうモノ”を視るのが“雨の日の夜”と限定されるのには、嫌なほど身に覚えのある“アレ”が原因だろう。
それは、“あの七不思議”。
中途半端な力を持った僕が、中途半端に七不思議を終わらせてしまったのが原因なのだ。そしてそれは“雨の日の夜”に行われた。だから僕はその日の夜だけ──視えるのだ。
最初はすごく怖かった。でも僕は、次第に“それ”に慣れていったんだ。慣れというのは時に恐ろしいもので、それに慣れてしまうと、よりスリルを味わいたくなる。
だから僕は、最初よりももっと最悪な目に遇う事になってしまったんだと思う。
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