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そして何処からともなく小さな椅子を持ってきて、テクノカルトの隣に座った。
「じゃ、手伝う」
「はァ!?」
メイビスの言葉に、テクノカルトがすっとんきょうな声を発した。
「だってやることないんだもん。雨降ってるから帰れないし」
「あのねぇ…これはお遊びじゃないの。お前に出来るわけがない」
「そんなのやってみなきゃわからないよ!」
光の粒子を集めて、メイビスは液晶画面を作り出した。
本当にテクノカルトを手伝う気のようで、爛々と輝く眼差しでスタンバイしている。
不服そうな表情を浮かべていたテクノカルトだったが、ついに根負けしたように深いため息をついた。
「仕方ないな……今回だけだぞ」
「わーい♪」
そして、二人は情報の整理と更新の作業をし始めた。
―――――――――――
「……全く、首長やヨエルに知られたら何を言われるか」
「大丈夫だよ、バレないバレない」
fin
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