前書き

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    蔭人(カゲビト)――――。 世界と世界の間にある“廻間世界”の住人で光でも闇でもない者達。 様々な世界で生きる者を手助けする役割を担う、謎に満ちた種族――いや、集団と言った方が正しいのだろう。 あくまでも中立を守りきり、その実体や情報はどこの世界にも無い。 しかも人数も然程多くはなく見た目容姿が人間なため、この種族の存在を知る者は世界人口の1%にも満たないと言われている彼等。 彼等は人間なのか?  それとも、別の何かなのか――――。 謎は尽きず、ただひたすらに繰り返される。 永遠に――――……。 ―――――――――――― ――――――――― ―――――― ――― 「……よし」 私は万年筆を走らせた。 一冊の、何のへんてつもない、白紙の本に。 まさか私がこんなことをするとは思わなかったけど、いささか悪い気はしなかった。 全ては、繰り返される“永遠の謎”を解き明かすため――――。 fin
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