別れの前

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「さくらちゃん…わざわざありがとう」 「どうぞ…」 みなみのお母さんも心配そう… コンコン 「みなみ!さくらちゃん来てくれたわよ」 部屋から現れたみなみは見るからね痩せて元気がない 「さくらちゃん…」 「心配かけて…ごめんね」 そういって部屋に入れてくれた 「みなみ…?」 「渡辺くんに『俺に構わず自由にしていいよ』って言われちゃったよ(笑)」 「遊びでもいいって…そんな事最初からわかってたのに…」 「みなみ…」 渡辺くんは先週あたりからほとんど学校に来ていない 「私まだ渡辺くんが好きなの…忘れられないの…」 みなみの目から涙が落ちる 「……私はそういう意味で渡辺くんは言ったんではないと思うよ」 そう…違うはず… 「え?」 渡辺くんはそんな人じゃない 「どうして?」
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