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ガシャン!
その声に振り向く暇もなく私達二人の前にあった網フェンスにボールが当たった
すぐに駆け寄る部員が二人
「大丈夫かよー上原ぁ」
「びっくりするじゃない!」
「青木さんの打球だ!勘弁しろよ」
…え?青木くんの打球?
あんなとこから?
「それなら仕方ないなぁ~」
そんなやり取りを横目に私は遥か先にあるバッターボックスを見ていた
そして一瞬の出来事を忘れたかのように私はグランドから離れた
「じゃーね」
「帰るの?」
私は振り向かずに歩き続けた
野球部員が言う
「なんだよ?アイツ…」
練習しろよ!野球部!
心の中で叫んだ
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