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「ちょ、ちょっと! あんたまたなにテンション下げてんの? 大丈夫? あ、そっか。部活ってことは……頑張れ流香。今日こそは勝ってきなさい」
???
一瞬、彼女の言っている意味が分からなかった私。
だけど真摯にこちらを見つめてくる親友の表情と、部活という単語で、もう一つのうなだれる要素を思い出した。
そうでした。
今、私にはあっくん以外にも自分の存在を問いかけたい人物がいたんでした。
それは幼なじみに対する淡い気持ちなどとは全く別のもの。
沙希によるエールから、それがどんなものであるか多少うかがえると思います。
「……うん。あ~~~~~~! もうっ!」
思わず叫びたくなる、ていうか叫びましたが。
私は沙希と廊下で別れたあと、部室に向かって歩きだした。
沙希が今日こそは勝ってこいって言ってたけど……。
それはどうなんだろう。
相手が相手なので。
「はぁ~~」
だるい……。
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