【私はあんたの何なのさ】

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まさか、こんなにふざけたやつだったとは夢にも思いませんよ。 しかも、そういうふざけたことはなぜか私限定だしね。 きっとこの身長の低さと童顔のせいで舐められているんだよね……私。 自分でも自覚してますよ。 私がどう間違えても高校生に見えないってことぐらい。 それが先輩発言してジタバタしているもんだから、さぞ面白おかしく滑稽でしょうよ。 やーいやーいチビ~。 外せるもんなら外してみろよ~。 そんな心の声が秋月から聞こえてきたような気がする。 圧倒的な身長差で上から覆いかぶさってきてるから、もはやそれしか聞こえません! くやしいぃ~~~~~~。 「う~ん。でもこのままじゃあ歩きにくいしな~。じゃあ先輩、これで勘弁してやる」 「へ?」 次に何をされるのかと身構える前に、私は秋月に軽々と抱えられてしまった。 年齢からすればお姫様抱っこに相当する体勢だけど、私の見た目からだと本当にちっちゃい子がお兄ちゃんに抱きかかえられてる感じです。 って、まさか本当に抱っこされるなんて! 「きゃあああ~! 羨ましい~~っ!」 そんな声がどこからか聞こえた気がする。 でも私は構ってられなかった。 えぇ、構っていられませんよ。 なんていったってプライドを踏みにじられ、なおかつ今まで経験したことのない高さまで一気に目線を上げられたんですから。 .
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