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私は幼稚園のころからあっくんが好き。
何がきっかけで好きになったのか、もう幼すぎて覚えていないけど、十二年間、ずっとあっくんしか好きな人がいなかった。
他の人にへは一切、目を向けることがなかった。
我ながらしつこい恋心だと思います。
それだけの長い期間ならば、多少は気持ちの変化とかあってもよさそうなんですけどね。
だけど家が隣同士ってこともあり、いつでも、どんな時でもあっくんと一緒にいることが多かったから、なかなか消えてくれない恋心。
今あるこの時を変える気がないのかもしれない。
私の願いはただ単純にあっくんと一緒にいたいだけ。
大切な幼なじみだから、ずっと共に過ごせたらいいと願っている。
だからというわけではないけれど、幼いころは漠然とこれからもあっくんと一緒にいられると思っていた。
いつまでも仲良く、一緒にいられると感じていた。
それがただの理想だと分かったのは小学校にあがってから。
友だちと遊びに行くあっくんの姿を窓から見てて気付いたんです。
例えどんなに仲が良くても、もう、それだけでは一緒にいられない。
様々な時間が自分たちに生まれ、そしてどんどんとお互いへの時間は少なくなっていく。
中学生になって部活に入ると、より一層それが感じられた。
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