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「あっくんのこと……ずっと好きだったの……」
でも、そのあとのあっくんの反応はというと。
「おう! 俺も流香のことが好きだぞ!」
……え?
――トクンッ
「今さらそんなこと言うなよな。照れんだろ? 俺たち、友だちだし」
……あれ?
「これからも仲良くやっていこうな! 幼なじみなんだし!」
チ――――――――ン
はい、勘の鋭い人だったらとっくに予想出来たであろうありきたりなオチ。
私の精一杯の告白は全く通じていませんでした。
見事にスルーされ、はてはキッパリと友だち……幼なじみと言われました。
この時は、どこからともなく鐘の音が聞こえた気がします。
やるせない気持ちと共に頭に響く、間抜けで単調な音が。
……こんなのってありですか?
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