私の愛する人たちへ

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指先 太陽に手をあててごらん ほら 血が流れてるのがわかるだろ 指先が器用な奴は 格別に血の色が違うってわけじゃない 誰しも同じ色 指先の隙間から 溢れる愛をなくした時 人は変わってしまう その時は きっと 同じ血が流れてるとは思いたくないだろう そしてまた 大きな争いが始まる──。
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