ポインセチアの涙

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   ゆっくり歩きながら、私達の話に彼女は耳を傾ける   「直哉がそんなことを……」    辿り着いた、赤いポインセチアの前    彼女はしゃがんで、愛しそうにポインセチアに手を伸ばした   「私が悲しんでばかりいたから……」    ゆっくりとポインセチアを撫で、まるで直哉に話しかけるように彼女は言葉を紡ぐ  
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