四章 にゃんこな先輩

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「あたしは鈴本由香里(すずもとゆかり)。キミのことは蓮からよく聞いてるよ」  蓮先輩、俺のことどんな風に話してるんだろ……気になる。 「はぁ……よろしくお願いします。鈴本先輩」 「鈴本先輩って堅すぎるにゃあ。由香里でいいよ」  蓮先輩といいなんでここの先輩達はこんなに下級生に対して友好的なんだろう。  年下に『亮介』なんて呼ばれたら間違いなくキレるね俺は。 「じゃあ、由香里先輩」 「蓮のことも同じように呼んでるじゃん。捻りがないから却下!」  いやいや、呼び捨ては流石にきついですって。 「呼び捨てが嫌ならあだ名でもいいよ」  あだ名……かぁ。  鈴本由香里だから……ゆかりん? はちょっとフレンドリーすぎるなぁ。 「……ゆーちゃん先輩?」 「どっかのギャルゲに似たようなあだ名があったような……まぁそれでいいや」  女の子の口から普通に『ギャルゲ』なんて言葉が出て来るとはビックリです。
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