四章 にゃんこな先輩

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「望、話が進まないからちょっと黙ってて」  蓮先輩って望さん相手だとかなりきつく当たるよな。  幼なじみだから気を許せるってことなんだろうか……なんだか羨ましい。 「それでね、亮介くん……いきなりなんだけど、軽音楽部に入らない?」  そりゃまた唐突なお話で。 「いや、俺写真部に入ってるんで……」 「あぁ、写真部は学園では存在しないことになってるからその点は問題ないよ」  存在しない? つまりは部活動として認められてないということだろうか?  思えば規定の人数に達していないし、顧問もいない……顧問がいないってことは同好会ですらないわけだ。  なんで今まで気づかなかったんだろう。 「それに後ろにいる望だって軽音楽部の部員だし」 「マジすか!?」 「おう、マジだマジ」  望さんって音楽とかやるのか……なんか意外だな。
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