五章 特訓の先には……

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 翌日の放課後、俺は自前のエレキギターを持って音楽室に来ていた。  ちゃんとメンテはしてるし暇を見てちょくちょく弾いてたから腕は落ちてないと思う。 「えっと、とりあえず基本は大丈夫だよね?」 「えぇ、忘れてなければ……」  リードギターはもちろんゆーちゃん先輩が勤めるので、ゆーちゃん先輩に合わせる為に俺はゆーちゃん先輩とマンツーマンでの練習。  幸いクリスマスパーティーでやるのは一曲だけだし、なんとかなるでしょ。 「そういえばこの曲ってオリジナルなんですか?」  ゆーちゃん先輩に聞いたつもりだったのだが、近くにいた蓮先輩がこれに反応して答えてくれた。 「そーだよ! 作詞作曲ぜーんぶ由香里がやってくれてるの」 「蓮にそういうセンスがないから仕方なくやってるだけだにゃあ」  仕方なく、と言う割には良くできてる。  ゆーちゃん先輩の才能をわかっているからきっと蓮先輩もそれを誇らしく思っているのだろう。
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