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俺はゆーちゃん先輩と違ってソロパートもないし難しいところは全部ゆーちゃん先輩の担当なのでこの調子で練習していけばクリスマスパーティーまでにはなんとか形になりそうだ。
「さすが経験者だけあって覚えが早いねぇ」
「ゆーちゃん先輩の教え方がいいからですよ」
お世辞ではない。俺の演奏を一度聞いただけで悪いクセなんかを見破り、すぐに改善策を導き出して直してくれる。
試しに聞いてみたところ、ゆーちゃん先輩の将来の夢は音楽の先生になることなんだとか……納得だ。
「あたしも亮介くんがサポートしてくれると凄く弾きやすいよ。あたし達いいパートナーになれそうだね」
その言葉が凄く嬉しかった。
類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
蓮先輩が親友だと認めるだけあって、ゆーちゃん先輩は本当に純粋で素敵な人だと思う。
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