五章 特訓の先には……

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 その日の帰りもゆーちゃん先輩と二人で帰った。  今日やったところで少し不安なところがあったので指導をお願いしたら―― 「うーん、もう下校時間は過ぎてるから……そうだ! あたしんちに防音室があるからそこで練習しよう!」  ――と言われ、ゆーちゃん先輩の家にお邪魔することに……  そして気づけば表札に『鈴本』と書かれた家の前。 「あの、本当に家にお邪魔していいんですか?」 「別に構わにゃいよ。変なことしなければだけどねー」  俺は若干緊張していたのだが、人をからかう余裕がある辺りゆーちゃん先輩はあまり気にしてないみたいだ。  そういう対象に見られていないということだろうか。  ショック……というわけではないが、男として見られてないんだと思うとなんだか情けなくなってくる。
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