五章 特訓の先には……

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「お邪魔しまーす」  そういえば女性の家に入るのって初めてだな。  まぁ風見家は俺以外みんな女性だから免疫がないわけではないけど。 「そうそう、中庭に洗濯物干してあるけど下着ドロボーはやめてね?」 「しませんよ!」 「にゃはは」  まったくこの人は……出会って1日しか経っていないが、なんとなくゆーちゃん先輩がどんな人なのかわかったような気がする。  家の鍵は閉まってたし、家の人は誰もいないのかな。  辺りを気にしつつもゆーちゃん先輩の後に続いて歩いて行く。 「さ、入って入って」  案内されて来たのは一階の奥にある『防音室』と書かれたプレートがかけられている部屋。  なかなかの広さがあり、一面にしっかりと防音加工がされている。  こんな部屋があるってことはゆーちゃん先輩の家族も音楽をやっているのだろうか。
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