五章 特訓の先には……

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 結局風見家に泊めることを諦め、試行錯誤した結果……俺と比泉はすでに校門が閉めきられている青海学園に侵入していた。  地下にある写真部の各部室には普通に暮らせるだけの施設が揃っているし、学園側から認知されてないので9日くらいなら生活できるだろう。 「地下室に一人というのは少々心細かったからな、感謝しているぞ新山よ」  こんな状況のクラスメートをほっとくこともできないので、春香さんに了承をもらって俺も一緒に泊まり込むことにした。 「ここならギターの練習も出来るからな、お前のことはついでだよついで。勘違いすんな」 「マイフレンド新山はツンデレだな」  ……やっぱ帰ろうかな。  思えば地下室にこいつと二人きりなんて状況嫌すぎる。  落胆しながら地下道を歩き、写真部本部の扉を開けると、そこには思いもしなかった光景が広がっていた。
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