五章 特訓の先には……

12/16

3298人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「蓮先輩……?」 「ふぇ? 亮介くん、なんでこんなところに?」  それはこっちのセリフです。  てかこれって結構まずい状況なのでは?  生徒会長である蓮先輩に写真部の部室が見つかってしまったってことはこのまま一斉撤去なんてことも…… 「あぁ、亮介くんも写真部の部員なんだからここに居ても不思議じゃないのか」 「え? この部室のこと知ってたんですか?」 「もちろんだよ。たまーに優羽ちゃんにお茶淹れてもらったりしてたよ」  初耳だ。部室には毎日のように足を運んでいるが、一度も会ったことがない。  つまり蓮先輩はこの部室の存在を知ってて黙認してるってことになるのか? 「地下室を勝手に使ってることに対してのお咎めはないんですか?」 「うん、望のやることにはもう慣れたし、地下室なんて男のロマンって感じじゃない」  あなたは女の子でしょうが。  まぁなんにしても最近では寛げる場所となっている部室が撤去されないのは安心だな。
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3298人が本棚に入れています
本棚に追加