五章 特訓の先には……

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 どうしたものかと考えていると、後ろにいた比泉が口を開いた。 「それならば俺が代役を勤めよう」 「……お前ギターできんの?」 「幼少期からの英才教育で色々なことを叩き込まれたからな。譜面を見せてくれればある程度は弾けるぞ」  マジですか……ホントこいつのハイスペックな能力には驚かされる。  それにしても幼少期からの英才教育って……比泉っていいとこの坊ちゃんだったりするのか? 「音楽室にOBの人達が置いていったギターがあるはずだから私取ってくるね」 「あ、俺もついて行きます」  夜の学園を女の子一人で彷徨(うろつ)かせるわけにはいかないので、俺も蓮先輩の後について部室を出る。  後ろで比泉がなんか言ってたような気がするけど気にしない。
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