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望さんに続いて、ゆーちゃん先輩もゆっくりと立ち上がる。
「あたしもこの後友達の手伝いがあるから、また後でにゃ」
ゆーちゃん先輩はぶんぶんと元気に手を振って音楽室を出て行った。
「それじゃ、私達もそろそろ行こうか」
「へ? 行くってどこへ?」
も、もしかしてデートのお誘い?
「校内のパトロールだよ。生徒会の仕事手伝ってくれるって約束したでしょ?」
ですよねー。
やるって言ったのは俺だけど、やっぱりイベントの日くらいはぱぁっと騒ぎたいな。
そんなことを思っていると、俺の気持ちを察してくれたのか、蓮先輩は微笑みながら呟いた。
「まぁそんなに大きな問題はないと思うし、パトロールって言っても普通に見て回るのと変わりないよ」
ふむふむ、それはつまり――
「デートって言えなくもないね」
そう言ってはにかむ蓮先輩を見て、俺の心拍数はぐんぐん上昇中です。
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