七章 聖夜の夢

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 俺はおどおどしている他校生に詰め寄り、威嚇するかのように睨みつけた。 「俺はこの学園の生徒会役員です。これ以上うちの生徒にちょっかい出すようなら貴方の学校に連絡して教師の方に迎えに来てもらうことになりますが……どうしますか?」  言い終えた後、トドメと言わんばかりにもう一睨み。 「す、すいませんでしたー!」  他校生は群がる生徒達をかき分けて脱兎のごとく逃げ出して行った。  学校側にバレるのが怖いなら堂々とナンパなんかすんなっての。 「新山くん、ありがとうございましたー。とってもかっこよかったですー」  明先輩が母性溢れる暖かな笑顔を向けてくれる。 「あんたなかなかやるじゃない。ちょっと見直したわ」  光先輩も素直じゃないながらも俺を称えてくれた。  ふむ、正直な話生徒会のこと馬鹿にしてたこともあったけど、みんなの為になにかするってのもなかなか悪くないな。
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