後悔

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「そうそう、この間お前バイト探していたよな?もう見つかったか?」 「いや、まだ。だって俺、絶対接客とか向いていないし。大学生のバイト募集なんて、短期じゃなければほとんど接客だろ?」 「まぁなぁ。でも、見つかっていないんだったらよかった。お前カテキョやんない?」 「カテキョ~?」 「一日3時間、時給1500円。週4回。ちなみに相手高校生男子。」 「げ。なにその好条件?」 「俺の従兄弟なんだけどさぁ、俺じゃあ勉強になんねぇから友達寄越せって。」 「え、従兄弟……って、」 「大丈夫。叔母はお前とのこと知ってるし、そっちの条件もクリア済み。」 黙り込む俺を、修一は軽く叩いてまたあの笑い方。 フッと短い、空気を漏らすような。 「まぁ、考えて。一週間で1万8千円。一ヶ月で7万2千円か。ちなみに、中間と学期末テストで順位が上がったらボーナス。」 「は?」 「10位ごとに千円だとよ」 「太っ腹~」 「ところがね。オミソなのが逆に10位下がるごとに同額減棒だと」 「げ。シビア……」 「ちょっと猛はクセがあるヤツでさ、予備校に入れたって素直にお勉強する質じゃないの。それで叔母もどうせ金を使うんなら……って訳」
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