友達

3/5
前へ
/29ページ
次へ
  そして時は過ぎ、入学式。 「やぁーっと終わったね、入学式。長かったぁ~~」 「確かに。校長の話無駄に長いし、誰も聞いてなかった」 「私寝てたよ~♪♪」 「てかあの校長、頭の上寂しいよね~(笑)」 和やか(?)な会話を経て、苺は自分が1年間生活する1ーBの教室に入り、捺に話しかけた。 「やったね!! 同じクラスになれたじゃん」 「また苺と一緒かよ。 ……でも、紅とは離れたな、クラス」 「だね……。少し淋しいかも」 「淋しいの?」 少し意外そうな口調の捺を見やった苺は、うん、と小さく呟いた。 「ちょっとだけね」 捺は、苺はまだ紅のこと…… と思ったけど、苺の傷を深めるといけないと思い、あえて何も聞かずにそっかと笑った。      
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加