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そして時は過ぎ、入学式。
「やぁーっと終わったね、入学式。長かったぁ~~」
「確かに。校長の話無駄に長いし、誰も聞いてなかった」
「私寝てたよ~♪♪」
「てかあの校長、頭の上寂しいよね~(笑)」
和やか(?)な会話を経て、苺は自分が1年間生活する1ーBの教室に入り、捺に話しかけた。
「やったね!! 同じクラスになれたじゃん」
「また苺と一緒かよ。
……でも、紅とは離れたな、クラス」
「だね……。少し淋しいかも」
「淋しいの?」
少し意外そうな口調の捺を見やった苺は、うん、と小さく呟いた。
「ちょっとだけね」
捺は、苺はまだ紅のこと……
と思ったけど、苺の傷を深めるといけないと思い、あえて何も聞かずにそっかと笑った。
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