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「いってぇなぁ。いきなり何すんだよ!悠斗!」
意外にも、彼は口ほどには堪えているようには見えない様子でひょいっ、と起き上がった
悠斗はそれを見て呆れたようにため息をついて言った。
「それはそのまんま俺の台詞だ、変態野郎。
初対面の転校生を不安がらせたいのか、お前は…
クラスで初日から変態野郎だよそれじゃ」
「失礼な!俺はフレンドリーに、自己紹介もかねて静火に話しかけていただけだよ」
「今の会話がフレンドリー?いい加減にしろ、この変態野郎。
頼むから俺達のイメージを悪い方向に持っていかないでくれ」
「ふんっ!目指すはNo.1ではなくオンリーワンだ!!」
と、その時呆然としていた静火にようやく気づいた
悠斗はその静火に顔を向けて顔を見る。
「わりぃ、横で大騒ぎしちまって…」
「いや、全然構わないぞ…」
「ホントに悪いね。初日から…」
「で、俺は―」
悠斗は肘を素早く自己紹介しようとする彼の顔面に向けて、打ち付ける
身を乗り出していた彼は見事に悠斗の肘と正面衝突をして、その場に倒れ込んだ。
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