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新しい教材が届いたのだろう
ただいま、と言って寮に上がると既に同居人がダンボールを開けていた。
今年で二年生になる
高校生活は早いもので、一年間を振り返るとあまり細かい事が出て来ない
せいぜい文化祭くらいか…
沙希が横に立つと、ダンボールを開けるのに夢中になっていた同居人が、おかえり。と挨拶する。
沙希は笑顔を返して同居人の彼女を手伝った
沙希達が住んでいるこの街はこの国の首都のほんの一部
学生が主に住んでいる街
まぁ、簡単に言う
『学園都市』
というやつだ。
この学園都市では魔術というモノをみんな学ぶ
そぅ、あれだ
手から火を出せたり、モノに触れないで動かせたりする能力のこと。
便利だが、難しいし、戦闘となると非常に怖い。
そんなことを学んできた一年なのだが……
教材を分け終え、一休みすると彼女は、先生に用事がある。と出て行った。
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