P/Change-The-World

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どこか、ファーストフード店みたいなところがあればいいのだが。 周りを探すと喫茶店が目に入った。 窓がカーテンによって閉めきられていたので、中がうかがえないのがちょっと不安だ。 「制服が届くまでの時間だし……」 沙希はちょっぴり躊躇した後、店のガラス戸に手をかけた。 店内はタバコやお酒臭かった。 やっぱり止めればよかったと一瞬後悔する 店内には、珈琲や煙草を楽しむサロンというイメージはなく、柄の悪いゴロツキの溜まり場といった感じだった。 何よりも、一番奥のシートから聞こえてくる男二人の笑い声がとても不快だった。 注文したミルクティーを飲み干したらすぐに店を後にしよう。 そう沙希は思うのだった。 カランカランという、来客を知らせる音が聞こえてくる。 沙希はプランターの陰から客をうかがう。 客は一人。 ……驚いたことに沙希の通う学園の生徒で同い年。 青い学園のコートが非常に似合っていた。 少し長髪で整った顔立ち だが、表情は重苦しく、苛立っていることがすぐに読み取れる。 マスターが対応しようとすると、彼はそれを無視してゴロツキの目の前、沙希の隣のシートに座った。
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