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彼が座ったと同時にマスターがミルクティーを持ってくる。
彼のことが不安だが、ミルクティーを口にする。
案外いけるものだと思いながら、ミルクティーの甘さにしばらく表情をころばせていた…その時。
「……ん?」
ふと、店の奥から派手に大きな物音が聞こえて、私は口を止めた。
気になって、店の奥を覗き込む。
彼の隣のゴロツキ二人の机が地面に転がっていた。
「んだてめェぇっ!!なにすんだぁ?ああっ!!」
「黙ってんじゃねぇぞぉぉおっ!!……何見てんだこらぁっっ!!」
「あっ、えっ、ぁあの、…ご、ごめんなさっ…!!」
なんで私!?
と思ったが、ゴロツキ二人に取り巻かれてしまった。
「ちょ、ちょっとよそ見してて、…。ご、ごめんなさいっ!!」
「ちょっとよそ見してたじゃねぇえんだよぉッ!!」
それを聞いて隣の彼ははぁ、とため息をつきながら、席を立った。
「はぁ、じゃないわよ!巻き込まれてるのよ!?私!」
「ああぁん?聞こえねぇんだよ!態度で示しやがれってんだよ!俺達にこれから付き合って…なぁ?!」
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