出会い

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「あー、小橋!!すまんがこの本図書…」 「ちょっとサトケン!また私に雑用押し付けるの!?」 佐藤謙、通称サトケン。妻子持ち。 桜の担任で、桜の親と友達。 だから、といってはなんだが桜はサトケンに雑用ばかり押し付けられる。 「小橋が1番頼みやすいんだよ!じゃあ俺会議だから。じゃあな」 そそくさと立ち去るサトケンに苦笑いしながら図書室へ行く。 ガラガラ… (さっさと返して家帰ろっと。) 「えーっと、095番の棚は……高っ」 古典辞書を置いてある棚の高さは軽く桜の2倍はある。 「サトケンの阿保~っ」 「ほらよ」 聞き慣れた声が聞こえる。 後ろから本を持ち上げ棚に入れた。 「困り事は解決しましたか?桜さん」 「~…っ、いつからいたのよ!」 「桜さんが来るずーっと前から♪」 「何気なく下の名前で呼ばないでよ。」
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