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カラカラ…
「すいません、櫻井先生居ますか?」
「はい。小橋桜さんですね?」
キリッとしたストライブのスーツ姿。
「ここでは、ちょっと…。図書室に来て下さい。」
「え!?」
なに?ここで話せない事って…
何一つ表情を変えない先生の後ろをついていく。
「良かった、誰もいない」
「え?」
カチャ…
鍵を締め、黒ぶち眼鏡を外しネクタイを緩める。
「先…生?」
だいぶ印象違うんですけど…
「もしかして昨日の事ですか?」
「昨日…?あぁ、あんな事で怒ってる訳じゃないって」
「じゃあなんで…?」
「それは、」
桜と千尋の距離がどんどん近付く。
「せ、先、生…」
「こうしたいから、だよ?」
桜の耳元でささやくと小さな桜の体をすっぽり抱きしめてしまった。
「え?」
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