第1章

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晴香Side 「…5…4…3…2…1」 「A HAPPY NEW YEAR!」 1月1日。 カウントダウン。 高校生になったのに 家で年越し。 しょうがないから 電話でカウントダウン。 「今年もよろしくね。」 電話の相手は 水川 勇也【みずかわ ゆうや】。 付き合い始めて 今月で8ヶ月。 高校で出会い 惹かれ始めて どちらともなく 付き合い始めた。 もともとあたしは 恋多き女じゃない。 だから勇也に はまっていく自分が 怖くなって 1度だけだけれど 別れ話を 切り出したこともあった。 「ごめんね? 一緒にいられなくて」 でも勇也は 「頑張らなくていいし 晴香らしく いてくれればいいから」 そう言ってくれたから その言葉を信じて ここまで来た。 「いいよ。 9時まであと…8時間57分。 待ってるから。」 優しすぎるあなたに 不安になることばかりで ケンカも少なくないけれど そのたびに感じる愛は はかり知れないものだった。 「ありがとう。」 今は そのままのあなたを 信じられる。 _
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