本当の恐怖

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由香は、病院から出ると駅へと向かった。 「あ、携帯の電源入れなきゃ!」 ゴソゴソとバックの中から携帯を取り出すと、電源を入れる。 その時、タイミング良く携帯が鳴りだした。 すかさず、電話を取る由香。 「はい、もしもし?あ、うんうん。大丈夫!ようやく言ってくれたよ!本当に待った甲斐があったよ。」 と、由香は嬉しそうに電話の相手に話す。 「うん…うん。まぁ、また改めて話するね。色々協力してくれてありがと!お義兄ちゃん!」 そう言うと、携帯の終話ボタンを押し、携帯を切った。 そして、そのまま携帯をバックに直す。 「はぁ~。これでようやく佑ちゃんが私だけのモノになったわ!まぁ、これもあの由紀さんのお陰かしら?とんでもない人だったけど、結局はあの人のお陰で上手く行ったんだから…感謝しないとね?」 と独り言の様に言うと、足早に駅の改札へと向かった。 「そうか…上手く行ったんだな。良かった良かった。」 独り言の様にそう言いながら、携帯をスーツのポケットに直していたのは…佑介の親友、秋岡であった。 「明日にでも病院に行って聞いてやるか!ま、答えは知ってるんだけどな…」 と言うと、ニヤリと笑った。
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