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次の日、俺は昼食を終え、する事もなくベットに横たわり窓の外を眺めていた。
すると、ノックも無しにいきなり誰かが病室に入って来る。
「よっ!昨日の作戦、上手く行ったかどうか聞きに来てやったぞ!」
秋岡だった。
(昨日の作戦って…作戦らしい作戦じゃなかった様な…)
俺は内心そう思いつつも、あの時、秋岡に背中を押されなければ、由香に告白なんて出来なかったと思い直し
「…あぁ。お前のお陰でちゃんと告白したよ。ありがとな!」
と礼を言った。
すると、秋岡は興味津々な表情で俺に近寄ると
「…で?由香ちゃんは何だって?ま、答えはわかるけどな!安心しろ、安藤。女は由香ちゃんだけじゃない!何なら退院する時に、俺様が合コン…」
「OK貰ったよ。」
得意げに喋り続ける秋岡の言葉を遮り、そう言う俺。
「…えっ?…えええっ!?本当に?冗談じゃなく本当の本当!?」
秋岡は心底驚いた様子で、何度も俺に尋ねる。
そんな秋岡に、俺は苦笑しながら
「だぁ~っ!もう五月蝿い!本当だよ!今度由香に会ったら聞いてみろ!」
と答えた。
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