第四話 再開と先輩と生徒会副会長

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マンイーターの外見は身長は一メートルも無いが、翼があり…何よりも尻尾がニメートルもある。 体の色は全体的に赤く、それはまるで…悪魔の様だった。 空中にいる四匹のマンイーターは一斉に龍魔達の所に急降下して、それぞれ火を吐いた。 リリ『……』 リリは己の火で対抗しようと魔力を高めるが、それを龍魔が拒むかの様に手をリリの前に突き出して止めた。 リリ『何して…!』 リリは止められた事に驚き反論しようとしたが、マンイーターの火が目の前まで来ていて言葉を失った。 そして火が当たると思われた瞬間、光の壁がそれを許さなかった。 クレス『【聖書‐裁きの壁‐】』 クレスが出した光の壁は大量の火が当たっているのにも関わらず、少しも壁が壊れる気配が見れなかった。 クレスの【裁きの壁】は今までの防御壁とは比べものならないほど強度が上がっていた。 これを見る限り、相当な努力をした事が分かる。 マンイーターは火が防がれるのを確認すると、空高く飛んでいっただ。 そして一定の高さを保つとそのまま浮遊していた。 龍魔『空中戦か……』 龍魔は相手が飛ぶ敵なので、相手が仕掛けてきた瞬間を狙うべく、その作戦を立てていた。 龍魔『どうすっかなぁ』 ジーク『…………向こうが空中戦を好むなら……こちらも合わせるまでだ…【ダーク・ウイング】』 ジークは黒い羽を生やすと、一匹のマンイーターに向かっていった。 リリ『それもそうね…【バースト】』 リリは足の裏から炎を出して、凄まじい速さで飛んで行った。 龍魔『ずるい!!あ~……俺達もあんな事できればなぁ、な!クレス』 龍魔は飛んで行った二人に愚痴をこぼしクレスの方を見るとクレスはそこにいなかった。 龍魔『あれ?』 龍魔がふと見上げると、黒い翼を生やして戦っているジークと、炎を上手くコントロールして戦うリリ、そして…白い翼を生やして戦っている………クレスがいた。 龍魔『……俺、飛べないんだけど…』 龍魔は手を地面に付けて落ち込んでいた。
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