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俺が寮の部屋を急いで出たのはリリに謝りに行くためだ。
どんなに嫌な事があっても、どんなにイラつく事があっても八つ当たりする奴は最低だ…。ましてや女の子に八つ当たりするなど本当に最悪な奴がする事だ…。
龍魔『…許されるなら何でもしよう』
龍魔は走るスピードを上げた。
向かっている所は生徒会室だ。
先程、学生手帳でクレスに連絡をとり、リリとご飯を食べているかを聞いた所、どうやらリリは生徒会の仕事があるからと言って直ぐに食べて帰ってしまったらしい。
俺は全力で走り生徒会室に向かい、数分で着いた。
龍魔『はぁ…はぁ……ふぅ』
俺は生徒会室の前に付くと呼吸を整え意を決してドアノブに手をかけた。
学園長室同様にノックはしなかった。
リリ『……だ、誰!?』
リリはドアが開く音と人が入ってくる気配で何者かが生徒会室に入った事を気が付き声を上げた。
龍魔『……俺だ、龍魔だ。』
龍魔は少し同様していた。
緊張とは違う物での緊迫感を感じているからかもしれない…
リリ『!!!……何か用かしら?如月君』
リリは龍魔の事を龍魔とでは無く、如月と呼んだ。
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