第四話 再開と先輩と生徒会副会長

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リリは何も言わなかったが龍魔は続けた。 龍魔『俺は、自分自信で勝手にイラついて、勝手にキレて……そしてリリに…八つ当たりしてしまった。……』 龍魔は空を見上げたままだ…リリの顔は一切見ていない、しかし龍魔は目を反らしている訳ではない。 龍魔『ホントにすまないと思っている…悪かった。…………いや、すみませんでした。』 龍魔はリリに頭を下げた。 龍魔自信初めて頭を下げて謝った。 すみませんと言ったのも始めてだ… リリ『ッッ!!!(私は…驚いた…、謝りに来ても適当に謝り適当に帰ると思ってたからだ。 だか、今の彼はどうだろうか? すみませんと言った。さらに頭まで下げて… 彼はプライドが高いはず、なのに私に頭を下げてくれた。 何故、私はこんなに怒っていたのだろう? 何故、私は彼に【お前】と言われただけなのに、こんなに悲しくなっていたのだろう…? 何故クレス君達に嘘を付いてまで寮では無く生徒会室に逃げたのだろう? ……わからない…わからないよ……… 何でこんなにモヤモヤするのだろうか?それも、わからない。 ただ…あんなにも怒ったのに、あんなにも悲しかったのに、今は…何だか、ちょっと嬉しい様な気がする。 何故だろう?それも分からない…… だけど私は彼を許そうと思う… 彼が、私を想い、謝ったのだから……)』 龍魔は頭を上げて、リリを真っ直ぐと見た。 そしてリリの言葉を待った。 リリ『……許すわ。【龍魔】』 その言葉を聞いた途端に龍魔は、無償に嬉しかった。 龍魔自信分からなかった。 何故、安堵な気持ちよりも、嬉しさが込み上げて来たのかを…。 だがそれを考える前に龍魔は思った。 男なら しっかりケジメを付けようと。
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