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龍魔『リリ…恐らく、俺は…リリの心を傷付けてしまっただろう。その責任を取ろうと思う。』
リリは龍魔のセリフに対して反論した。
リリ『龍魔がそんなに責任を感じ無くていいのよ?私はアナタを許したんだから』
リリは精一杯の笑顔で龍魔に答えた…が、龍魔はなっとくしなかった。
龍魔『いや、頼む!!俺も男だ!!ケジメを付けさせてくれ!!!俺に出来る事なら何でもする!!遠慮無く言ってくれ!!!!』
龍魔はリリの手を掴み、顔はお互いの吐息がかかる距離まで近寄った。
リリ『わ、わかったわ///。そこまで言うなら……そ、そうね、それじゃぁ…私がホントにピンチになった時は絶対に助けてくれないかしら?これで…いい?(顔が…近い////)』
その言葉に龍魔は満足したように頷いて、顔の距離を離した…が、手は今だに繋いだままだった。
龍魔『んじゃ、帰るか…。今日は部屋まで送って行くよ。』
龍魔はリリの手を引っ張って下に繋がる階段がある扉に向かって歩き出した。
そして、屋上を出る瞬間、最後に夜空を見て屋上をあとにした。
リリ『りゅ、龍魔』
龍魔『ん?』
ふと、リリに呼ばれた龍魔は振り返った。
リリ『え~と…』
リリは龍魔と繋いでいる手を見た。
それを察した龍魔は直ぐに手を離した。
龍魔『わ、悪い…無意識に繋いでた』
リリ『ううん、平気よ…さて、行きましょ?』
リリは龍魔をリードするかの様に前を歩いた。
リリ『(手…あったかい)』
リリは龍魔と繋いでいた手を時折見ながらそんな事を思っていた。
リリ『龍魔……』
龍魔『ん?』
リリ『明日、買い物行くつもりだったんだけど……よかったら…』
龍魔『ぁあ…俺も行くよ』
リリ『そう、わかったわ。明日の朝9時に校門で待ち合わせよ?』
因みに明日は土曜日で学園は休みだ
そして、その後
何事も無くリリを送り、自分の部屋に戻った龍魔だった。
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