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ーー龍魔視点ーー
今は朝の6時…
龍魔は起きるなり、自分のベッドに誰かが居るのを感じた。
龍魔は見なくても分かった…
龍魔『水月か……』
龍魔は呆れた様な声を出してベッドから降りた。
水月『……むにゃ……わかしゃまぁ』
などと寝言を吐く水月に対し
龍魔は、メイドは主人より早く起きろよな!!?
とか思ったが、残り三時間で校門に行かなくては行けないので、何も言わず部屋を出た。
すると、リビングから香しい香が漂って来た。
神谷『お早うございます!!若…食事をご用意させていただきました』
どうやら、この香は神谷が作った食事から来ていたらしい
龍魔『有難う神谷さん』
そう感謝の言葉を言って朝ご飯を食べ始めた。
龍魔『ごちそうさま』
神谷『お粗末様です』
神谷は食器を片しながら龍魔に話しかけた。
神谷『今日は部屋に居られるのですか?』
龍魔『いや、買い物に行って来るよ…服とか買うよ』
神谷『……そうですか、ならこれを持って行ってください!!』
すると神谷は救急箱から絆創膏(バンソウコウ)とマキロン、ティッシュを龍魔に渡した。
神谷『もし怪我をなさいましたら、こちらをお使いください!!!』
龍魔『いいよ、怪我なんて唾でも付けとけば治るから』
龍魔は適当に流したが神谷がそれを許さなかった。
神谷『何をおっしゃいますか若ぁぁあ!!もし怪我した傷口から、もの凄く体に悪い菌が入り、体の器官や臓器に害をもたらしたりしたら!!!ぁあ……考えただけでも悍(オゾ)ましい!!!若!!やはり外出は考え直して下さい!!若の身に何かあったら…私は………私はぁぁぁあぁあ!!!』
いきなり叫び頭を抱え込んだ神谷さんを見て龍魔は
龍魔『落ち着いて神谷さん!!!わかった、持ってく!!持ってくよ!!!』
などと叫び、絆創膏をポッケに忍ばせた。
神谷『はぁ、はぁ、すみません、取り乱しました。』
龍魔は一回ため息をつくと時計を見た。
時刻は8時…約束まで後一時間だ。
龍魔は急いで歯を磨き、顔を洗い…
財布を持って部屋を出た。
因みにお金は学園長から要らない程もらっていた。
龍魔『行ってきます!!』
神谷『行ってらっしゃいませ、若』
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