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店主『こいつだ!!』
すると店主は、ペアリングを出して二人に一つずつ渡した。
龍魔『これは…指輪?』
受け取った龍魔は、指輪を見つめて取り合えず付けてみた。
リリ『綺麗…』
リリも指輪を付けて、付けた手を自分の頭上にあげると呟いて見ていた。
店主『そいつぁ、付けた二人を寄せ合い、愛を深く刻み込むと言われている指輪だぁ!!うちのイチ押しだがお前らにくれてやる!!!』
龍魔・リリ『あ、愛!!?』
龍魔『おっちゃん!!!誤解すんな!!俺達は付き合ってねーぞ!!!!』
リリ『そ、そうよ!!』
龍魔とリリは
店主に、カップルだと誤解され
二人は反論したが……
店主『がはは、嘘いっちゃいけねぇな!!お前さん達ほどお似合いなカップルはいねーよ!!!おっちゃんは騙せねーぜ!!』
龍魔『つーか、いいよおっちゃん!!俺、たかる気で入った訳じゃねーし』
その後も、がははがはは言うおっちゃんに対抗したが、無理だと判断した龍魔が諦めて去る事にした。
ちなみに指輪は、龍魔が『わかったよ!!せめて金払わせてくれ!!今は無いが、いつか絶対買いにくるから』と言い、その場を納めた。
リリもそれに同意して店を去った。
店を出る時にも『また寄ってくれよぉ、バッカップル!!!』等と大声で呼ばれてリリは勿論、龍魔も赤面していた。
そして今、二人はただ何をするでも無く公園のベンチに座っていた。
リリ『さ、さっきの店主…凄かったわね///』
龍魔『あぁ……あ、愛を語りまくってたな』
リリ『……うん//』
そしてしばらく沈黙が続いた。
それを破ったのは龍魔だった
龍魔『俺達って……あ、いや…やっぱ何でも無い』
龍魔は何かを言いかけたが、途中で言うのを止めた。
こんな事を言われて気にならない人は居ないだろう、当然の事ながらリリは龍魔に聞き返して来た。
リリ『何よ??気になるじゃない』
龍魔『ぁあ…いや、お、おれ達って……やっぱカップルに見えるのかな?』
龍魔はオドオドしながら問い掛けた。
リリ『ぇ!?あ、ん…まぁ他の人から見れば、そう見えちゃうんじゃ無いかしら!??///』
いきなりの予想外の質問に対して
リリは無駄に声のトーンを上げて返事をした。
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