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龍魔『…………』
龍魔は先程の質問の後【カップルに見えるのかー】と呟き何かを考えてる様な顔で空を見上げていた。
そんな龍魔をチラチラ見ながら、リリは先程からソワソワした気持ちになっていた。
リリ『(何でこんなに緊張するの?何でこんなにドキドキするの?……はぁ、こんな事は今まで無かったのに…)』
龍魔『なぁ』
そこまで考えていると龍魔が急に話しかけてきた。
リリ『な、何?』
龍魔『いや、リリにさ…改めて言っておこう、って思ってな…』
すると龍魔は急にベンチから立ち上がりリリの方へ向いた。
龍魔『俺、強くなってリリの事…絶対守るから』
リリ『わ、わかってるわよ!!そんな事////』
その言葉を聞くと龍魔は【そっか】と呟いて再びベンチに腰をかけた。
リリ『(ぁあ…今……ようやく分かった。何でこんなにドキドキするのか……私…龍魔の事が好きなんだ。…でも私は……)』
リリは胸の前で手を握り…龍魔を見つめた。
龍魔『冷えてきたな……そろそろ戻るか』
今は18時……いつの間にか日が沈みかけて、寒気が出てきていた。
リリ『うん(でも私は人を好きになってはいけない…好きにさせてはいけない…だって私は…私は……)』
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