大馬鹿な父、腹黒な母

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「そりゃいい!!!おかしくなれば世間一般が言う『普通の父親』になれるだろうさ!!!」 俺は親父の顔面に向かって全力の突きを出す。 焦りながら避ける親父。 「馬っ…!顔は!!顔はやめろ!!!」 ギリギリの所で上手く避けられる。 「つか、なれ!!!なってしまえ!!!」 突きを諦め、右のフェイントから反時計回りに身体を捻り、左足の回し蹴りを放った。 ドスン!!と、鈍い音が響く。 しかし 蹴りは親父の腹筋に当たり、威力は無いに等しかった。 「全く…どうしてお前はこうも気性が荒いんだ…。」 やれやれだな、と言わんばかりに溜め息をつく親父。 ブチィ!! 「てめぇのせいだろうがぁ!!」 「かふ!!」 右足を使ってのソバットは見事に親父の顎へヒット。 親父はそのままガクリと膝をつく。 気を失わないのは流石親父。
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