今まで通りの七月七日

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率直な疑問をぶつけると、恵は眉間に皺を寄せた。 顔が汚いぞ。とは言わないでおく。 「…笹。」 「は?」 か細い声に俺は聞き返す。 「…今日、七夕だから笹取ってくるんだって言って出ていった…」 言い終わり、飯を盛った恵はさっさとテーブルへ戻っていった。 俺は深い溜め息をつかざるを得ない。 「あんのバカ親父が…」
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