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また、あくる日のこと。
放課後、教室の掃除当番に当たっている日のことだった。
クラスでいつも馬鹿騒ぎをして先生に怒られてる、岡野が話しかけてきた。
「戸塚って、頭いいの?俺、算数得意なんだぜ!明日の算数で、どっちが先に正解するか、勝負しね~?負けたら罰ゲーム!!!」
岡野は、すごく早口で、とんちんかんなことを言う。
だって、話すのはこれが初めてなのに、いきなり勝負だなんて。いきなり罰ゲームだなんて。
あやこが受け答えに困って、無言でいると、岡野は、
「お前、口ねぇの?」
と冷たく一言を放って、また男子の馬鹿騒ぎの輪に戻って言ってしまった。
だって、アンタが変なことをいきなり言うから。アンタが、岡野が悪いんじゃない。
あやこは、頭で何度もそう唱えて、ホウキを握る手が脱力していくのを感じていた。
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