出会いは超過激に…

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不思議な威圧感を感じ硬直していたら、急にドアが開き母親の顔が視界に入った。 母親は不思議そうな顔を浮かべ俺の腕を掴みリビングの中へと招き入れた。 「ほら、ご挨拶は?」 「え…」 ようやく気持ちが落ち着き目の前に意識を集中したら、初めて会う人達がソファーに座っていた。 一人は四十代くらいの優しそうな銀髪の男性、笑顔で俺を見つめてくる そしてもう一人の方は… 白銀髪ツインテールの可愛い女の子が無表情で、俺を見てくる。 「………」 えっと…この女の子、どっかで会ったような… それも最近だったような、俺は記憶を遡り考える すると答えは数秒で出てきた。 「っ!お前は、さっきの拳銃おん…モガモガ…」 すると女の子はいきなり俺の口を左手でふさぎ、母親と男性に向かって笑顔で 「少し失礼しますね」 っと言い俺を連れ廊下へと出た。 「……はぁ」 「モガモガ」 廊下に出て女の子はため息を漏らすと、俺の首筋にナイフを突き付け小さい声で一言。 「…大人しくしなさい、今は手を出さないから」 「モガっ」 とりあえず従った方が利口だと思い頷いた。 「ぷはっ…」 ようやく解放され、数回深呼吸をしてから女の子に姿勢を向ける。 「……」 女の子は不機嫌さMAXといった感じで俺を睨んでくる。 っうか、何故この女の子が家に? 俺を殺しに来た? いや…ならあの男性は誰だ? 「お前、あの事話したら……」 っと再びナイフを突き付けられ言われた。 「…その前に君は何者なんだよ…」 緊迫した状態の中、とっさに出た言葉だ。 俺の言葉に女の子は、さっきまでの無表情から一転し口をキュッと噛み締め目を伏せた。 「…くっ…」 「お、おい」 何なんだ?この変わりようは…
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