出会いは超過激に…

5/13
前へ
/24ページ
次へ
ダッシュすること2分、俺達は目的地へ到着した 「はぁ…はぁ…」 「はぅ~、先輩…早過ぎです~」 二人とも肩で息をするが、呼吸を落ち着かせ、ドアを数回ノックした コンコン… すると落ち着いた感じの女性の声が返ってきた 「入れ」 ガチャ…… ドアを開け中に入ると、そこは長いテーブルと数個のパイプ椅子、それにパソコンが一台と大きなホワイトボードがあるだけの 質素な部屋だ。 そして1番奥のパイプ椅子に座っている女性 冷静な表情をしているが全身から溢れ出る威圧感は凄い 「あ、あの…呼びましたか?由月先輩」 「…ああ」 由月と呼ばれた女性は静かに答えた。 ちなみにこの女性は秋雨 由月(あきさめ ゆずき)三年生の先輩だ 透き通るような青い髪を腰までのばし、知的なふいんきが漂う綺麗な女性という言葉が似合う。 「真羅、聞いているのか?」 「へ?あ、はい!」 説明の途中で由月先輩が俺の顔を見ながら話してきた。 「明日、転校生が来るのは知ってるな?」 転校生?あぁ…守が話してたやつか。 「はい、聞いてます」 「なら話しは早い、その転校生を生徒会のメンバーに必ず勧誘しろ」 「は、はい?」 転校生を生徒会に? 突然何を言いますか会長さんは… あ、言い忘れてたがこの由月先輩こそが我が冥土学園(めいとがくえん)の生徒会長様だ 「何故、ですか?」 俺が頭にハテナを浮かべ聞き返すと先輩はさらに一言。 「勧誘が失敗した場合は…分かってるな?」 ニコッと笑顔を浮かべ言った。 本気だ…あの笑顔は本気になった時にしか見せない悪魔の笑みだ ちなみに悪魔の笑みとは、由月先輩が本気のお願いをする時に見せる 特別な笑顔なのだ、もしお願いを断ったり、お願いが叶えられなかった時は… 世にも恐ろしい罰が待っている、噂でしか聞いた事がないが マジでヤバいらしい。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加