出会いは超過激に…

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夕暮れが霊園を赤く染める、俺以外に人など居ないはずの霊園に 一人夕日を背中にしょい、こちらをじっと見つめてくる。 その視線に気づき俺は歩く速度を緩め、謎の人物へと近づく 「……」 「……」 顔が確認出来る距離まで近づくと相手が女の子だと気づく。 白銀色の長い髪を二つに縛り、青く透き通る綺麗な瞳に線が細く華奢な身体 憂里や由月先輩とは違った意味での美少女だ と言うか、夕日に照らされた女の子はとても綺麗でそして神秘的な感じさえ感じられる。 「……」 気づくと俺は足を止め、女の子に見入ってたみたいだ 「……」 女の子は不機嫌そうな表情を浮かべている、確かにこんな人気の無い場所で警戒してるよな 俺は視線を女の子から外し女の子の横を通り抜けようとした時… 「…貴方…来栖 真羅ね?」 不意に女の子から話し掛けられた、正直焦った 何故俺の名前を?以前に声まで透き通るような美しい声… 例えるなら海の妖精ウンディーネが奏でる歌声のような一言聞けば魅了されそうな感じに思える 「ちょっと、聞いてるの?」 「え、あぁ…そうだけど」 女の子はさっきより不機嫌さを増し睨むように話し掛けてきた 「…そう、なら…」 俺が来栖 真羅本人だと確認すると女の子は、笑顔を浮かべ鞄から黒く光る物を突き出し、一言、言った 「なら…貴方の命、頂戴」 カチャ…… 「…へっ…いや、何?」 そう…俺は拳銃を突き付けられている。 本物?偽物? いやいや、っうか俺の命を?? 「恨むなら運が無かった自分を恨むのね」 そう言うと女の子はゆっくりと引き金を引いていく。 「なっ、お!おい!」 本能的に危険だと身体が反応し俺はとっさに墓標の陰へと身を隠した その瞬間…… ドンッ!! けたたましい轟音とともに、俺の後ろの墓標の一部が崩れ落ちた。 「ちっ、外したか」 おいおい!マジなのか?
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