世界が滲んだ

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カキーン!! 気持ちの良い金属音が響いて、打球が伸びていく。 (先輩調子良さそうだな…) マシンより放たれる球を次々と打ち返していく打者を見ながら思った。 こちらに飛んできたボールを拾って内野まで投げ返したとき、横から俺を呼ぶ声がした。 「そろそろ、俺達の番だぜ永井!」 そう言って話し掛けてきたのは星野。 星野とは高校になってから出来た友達だが、今では一番の友達だ。 「じゃあ、そろそろゲージまでいくか。今日の俺は調子良いぜ!」 「お前はいつもそう言ってるだろが。」 そう言って、星野と一緒にバッティングゲージまで移動した。
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