世界が滲んだ

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「…いやぁ、だからね。いよいよ俺の時代が来たというわけだよ。」 確かうちの野球部に彼女持ちはいないはず…。俺は皆より遥か高みにいる気分だった。 気持ち的にはもう、かの徳川家の何代目かの、徳川…ほら、あれ、徳川の誰か!だった。 親友は。 「良かったな!」 と、自分の事のように喜んでいた。 やっぱりコイツ良いやつだ、お前にもすぐ彼女が出来るさ。 まっ、俺の彼女には劣るだろうがな! …この余裕が二人目に彼女を報告するまでには、消えて無くなってしまうとは思いもしなかった…。
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